解剖!(所感)

最近,産婦人科や消化器外科を回ってみて思うことは,題にもある通り,
解剖の知識が不足していることです.

【現時点は...】
《分かるもの :国試レベルに最低限必要なもの(まだ全てではないが)》
☆大まかな位置関係
例:消化器系の臓器:食道→胃→十二指腸→小腸→大腸→‥
例:大動脈の分岐:右・左冠動脈,腕頭動脈,左総頚動脈,左鎖骨下動脈,‥

《分からないもの :国試レベルには必要ないが,現場では必要なもの》
☆各構造の詳細な名称
例:側頭骨:鱗部,岩様部(小錐体神経溝,大錐体神経溝,弓状突起,三叉神経圧痕,上錐体洞溝,S状洞溝)‥‥
☆詳細な位置関係
例:CTの水平断での位置関係        
       胸部の動脈と静脈と気管気管支の位置関係とそれによるX線での映り具合
☆詳細な構造物 
例:上腸間膜動脈の分岐血管 
       腹部の膜構造と腔 

上記の分かっていないことが分からないと,手術を見学しても,今どこで何を扱っているかが分からないです.なので,手術見学の効率が分かりにくくなってしまいます.
それに,研修医で外科を回っても,術式を覚えたり,患者の術前術後管理を学ぶ中では,苦労するかと思います.
もう一つ重要なことは,イラストで覚えるのはやはり不十分であって,実際にどう見えるかを覚えることです.もちろん解剖実習である程度覚えてはいるのですが,それでも,解剖を習っている途中である当時と,基礎医学から臨床講義まで一通り習った現在では,見え方も認識できる量も理解力も異なるかとは思います.
とりあえず,写真ではなくイラストですが,まずは,ネッター解剖学で勉強することにしました.700ページ以上もあるので,読破は大変そうですが,休憩とか空き時間に眺める感じで毎日数ページずつやっていこうかと思います.



デキレジ(デキる研修医)になろう!~一医学生の備忘録~

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