検査!(所感)

小児科を回った(今から一ヶ月くらい前)内で,あるレクチャーの時間がチュートリアル形式でした.
その際に感じたことは...
 
それぞれの検査値の異常から何が鑑別診断に挙がるか
挙がった疾患のそれぞれの頻度はどのくらいか
それぞれの疾患に性差や好発年齢は 
それぞれの疾患の緊急性とそれによる優先順位はどのくらいか 
鑑別していく上で,除外するのに有用な検査(感度が高い)と当てる為に有用な検査(得意度が高い)は何か
上記を踏まえた上でのアルゴリズム
がなど分からず,それにより 
一つのワード(例えば胸痛という一つの症状)に対して,必要異常に多くの疾患を挙げてしまったり,あるいは,どの疾患も同様に起こりやすくそういう意味において同価値に見え,どの疾患から優先的に議論していくかが定まらず,効率の悪い(時間がかかる,議論の道筋が実際のアルゴリズムと遠く離れてしまう)ものになってしまいました.
また,検査値から病態を読むのもまだまだだと感じました.
例えば,
WBCの値と分画(%)の値から,好中球多核球などの数を求め,それが上昇していることや発熱や病歴からで,急性感染症の可能性が示唆される
などです.
ただ一項目の数の増減ではある程度分かりやすいですが,上のように計算したり,複数の検査値の増減で病態を把握するのは,まだまだです.

国家試験を通るだけなら,チュートリアル形式に関する上記のことは,そこまで要求されないのですが,そうであるがゆえに,学生の間の勉強と現場に乖離を感じざるを得ません.
そこも注目して勉強したり,残りのポリクリを頑張っていこうと思います.



デキレジ(デキる研修医)になろう!~一医学生の備忘録~

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