ケースカンファレンス!(所感)

2016.6/24 編集

6/23(木)大阪医科大学にて、徳田安春先生によるケースカンファレンスが行われました。その時の所感を以下記載します。

【問診の大切さ】



【Physical examination(身体所見)の大切さ】
正しい方法で身体所見を取らないと正しい結果がでません。

例えば、髄膜炎やくも膜下出血で陽性となることがある“項部硬直”ですが、

少なくても頭部を60度上げないと陽性所見が出にくいとのことです。

もちろん、髄膜炎だからといって必ず陽性となる身体診察ではありませんが、陽性となるべきときに陰性と出れば、それはすなわち、

診察が正しく行われていない=見逃している=診察の精度が落ちている

ことになります。


また、
身体診察でも精度が高く(感度・得意度が高く)、場合によってはCTやMRIなどの画像検査を受けなくても良くなる可能性があります。

検査はモノによっては、「侵襲が大きかったり」「副作用があったり」「乱用することによって医療経済を圧迫する」ものもあり、精度が高くても、行う必要がないなら避けることに越したことはないものもあります。

残念ながら、現在は、頭痛があるからといって、ろくに問診や身体診察もすることもなくすぐにCTやMRIを撮る風潮(医療者側患者側もともに)があります。

問診や身体診察をすることによって診断がつく頭痛もあります。

もちろん、緊急を要する疾患が強く疑われる場合は、すぐにCTなどを撮る場合もありますが、そこは、TPOです。

今回は、身体診察を正しく行うことにより、「見逃しを減らし」
「必要な検査を必要な時に行う」
可能性が高くなること
を学びました。

この科学技術に頼る前に行う、科学技術に頼るならそれを最大限に効果的に活用するためのツールとしての身体診察は、人間の技術です。

この人間の職人的技術とも言うべきスキルを磨くことが医師として重要なんだなと感じることができました。


2次会にて
【ロールモデルとメンターを持つこと】
ロールモデル
メンター


【総合内科を進むなら。。】
“クリエイティブであれ”

総合内科はその守備範囲の広さゆえ、病院によって、地域によって、役割が異なってきます(その病院に感染症内科がなければ、総合内科が感染症を主に扱う、など)、それゆえ、総合内科を目指すなら

「働く場所のニーズに合わせて、自分が何をするか変える」
「自分のニーズに合わせて、働く場所を変える(それが行える場所で働く)」

の2パターンが主に考えられるかと思います。

これから総合内科を専門とする医師が増えることもあり、場所に合わせて自分の行うことを変えることよりも、自分のニーズに合わせて働く場所を変えることもありだとは思います。

前者だと、自分がやりたいことでなければ、モチベーションが低くなりがちで、
パフォーマンスが発揮しにくくなるから(もちろん、今自分が向き合っていることに価値を見出していくことは大切です)で、後者でもオッケー理由は、母数が多くなれば、自分が選ばなかった場所は誰かが入るだろうということです。

この2型だけでなく、

“自分がやりたいことがなければその場所で自分がやりたいことをやれる場を作ってしまう”

という3つ目のパターンも大事だというお話がありました。

【留学】

デキレジ(デキる研修医)になろう!~一医学生の備忘録~

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